小阪淳「宇宙図」( 制作:「一家に1枚宇宙図制作委員会」)

宇宙図は、2007年の科学技術週間に配布された、宇宙の起源から現代に至るまでを概観できるポスターです。正式名称は、「一家に1枚 宇宙図」。

 

このポスターの狙いは、宇宙に対して興味を深める機会を多くの方に提供すると同時に、宇宙の新しい楽しみ方を広く提案することです。 この「宇宙図」は、最新の研究にもとづく宇宙の姿を、私たち人間を中心にして描いたものです。縦方向には、人間からさかのぼって宇宙の誕生までの「時間の流れ」が、横方向には、宇宙の「空間の広がり」が表現されています。全体のラッパのようなかたちから、宇宙は生まれてからずっと、膨張(ぼうちょう)を続けていることがわかります。このような時空としての宇宙の物語に加え、宇宙の誕生や成長の物語、そして人間の材料となる元素の物語が、この宇宙図には盛り込まれています。

 

企画:大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台、天文学とプラネタリウム

制作:「一家に1枚 宇宙図 2007」制作委員会

縣秀彦、小阪淳、高梨直紘、平松正顕、川越至桜、成田憲保、内藤誠一郎、日下部展彦、高田裕行、石川直美、杉山直、市来淨與、山岡均

アートディレクション:小阪淳

コピーディレクション:片桐暁

協力:観山正見、佐藤勝彦、青木和光、三浦均、額谷宙彦、杵島正洋、石崎昌春他

【アーティスト略歴】

小阪淳(こさか じゅん)

大阪大学工学部建築学科卒業。東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻修了。一級建築士。1994年-2000年SFマガジン(早川書房)装画担当。文部科学省「一家に1枚宇宙図2007」制作に参加。2007年カンヌ国際広告祭2007Cyber Lions銅賞受賞(受賞作品「4D2Uナビゲータ」)。 2010年東京書籍「宇宙に恋する10のレッスン」出版(共著)。2013年国立天文台「宇宙図2013」制作に参加。2014年国立天文台「太陽系図2014」制作に参加。2015年「光図2015」制作に参加。同年より「宇宙図@オンライン」制作。早稲田大学非常勤講師。



【展示情報】

展示会場:種子島空港出発ロビー (熊毛郡 中種子町増田2692−64)

※保安検査場を過ぎてからの出発ロビー展示となるため、飛行機に搭乗しない一般の方は立ち入りできません。

展示期間:常設(営業時間:7:30~18:30)

料金:無料


宇宙 × 芸術 × 種子島

宇宙の島で宇宙をテーマにした芸術祭が目指すのは、新しい何かを発見するような宇宙芸術祭です。 この芸術祭は、種子島が持っている様々な特性がクロスオーバーする芸術祭になるだろうと考えてい ます。種子島の要素とは、宇宙であることに加えて、豊かな自然、古代にまで遡る歴史と伝統、幅広い食文化など上げれば数多くあります。そこに未来への挑戦ともいえる、我が国の宇宙開発の拠点施設が存在することに運命的なものを感じざるを得ません。新しいものと古いものが、時間軸を超えて 同居しているのが種子島なのです。そこで「宇宙」とは、我々が暮らす地球と生命、果てしなく続く 時間について問い直す、重要なキーワードであることがわかります。「芸術」とは、人間にとって根源 をとららえるための手段です。無限の宇宙を思いながら自分自身の足元を見つめて見たら、私は何者なのか?という疑問が湧いてくることでしょう。宇宙科学と芸術、種子島という地域性。異なる背景を持っていたとしても、それぞれの分野にこだわらず、自由に交差することによって、新しい展望が見えてくるのではないかと思っています。

種子島宇宙芸術祭 総合ディレクター 森脇裕之