千田 泰広「Brocken」

写真上段(c)Yasuhiro Chida/下段左(c)Marko Erd/中(c)Yasuhiro Chida/右(c)Mira Chaloupka

この作品は山岳で見られるブロッケン現象から名付けられました。ブロッケン現象において、霧に投影された影が動きに合わせてついてくるように、この作品の中では光が瞬きながらついてくるように見られます。

 

また、加えることではなく、引くことによってこの作品は構成されています。殆ど全ての外光が作品によって減じられていますが、それが作品内部での体験を豊かなものにしています。これは日本の美学、間にも通じるものです。

 

This work is named by a phenomenon called Brocken Spector which appears at high mountains. When you stand with your back to the sun and gaze from the ridge into the mist, your shadow surrounded by a rainbow will appear. As you walk, it follows you. In this work, you will see the light follow you.

 

This work is constructed by reducing, not adding. Most light is stopped by the wall. But that turns the internal experience rich. This leads to Japanese aesthetics, MA. 

 

Brocken also emphasizes the value of the darkness that is losing in our cities.

【アーティスト略歴】

千田 泰広(ちだ やすひろ)

 

高山登山やアイスクライミングなどのフィールドワークを行い、「空間の知覚」と「体性感覚の変容」をテーマに制作。

世界最高峰のライトフェスティバル、ALFに2017、2018参加。国際ライトアートアワードファイナリスト(2019)。Artdexにて世界の9人のライトアーティストに選ばれる。フランス最大のシャルトリューズ修道院での展示(2018)。 チェコ最大のアートフェスティバルSIGNALにアジア圏より初選出(2016)。スロバキア最高の芸術祭ヴィエラノック(2018)。Wonderspaces全米ツアー(2019~)。上海ライフギークアワード空間賞(2018)他、各国を代表する芸術祭に数多く参加している。

 


Performed fieldworks such as high mountain climbing or Ice climbing. Creating immersive installation works on the theme of “consciousness of space” and “change of somatic sensation”.

Participants of Amsterdam Light Festival 2017 and 2018, one of the most popular light art festival in the world. Finalists of the International Light Art Award in Unna, Germany. Featured 9 top light artists in the world in Artdex. 1st Asian who was selected SIGNAL, the largest art festival in the Czech Republic. Biela Noc, the top art festival in Slovakia. One of the selected artists of 100 years festival at the Czech Republic with Mucha’s Slav Epic. Exhibition at the Largest La chartreuse monastery in France. Wonderspaces, the U.S. tour from 2019. Cooperated works with National Astronomical Observatory of Japan or Jaxa(Japan Aerospace Exploration Agency). Many awards. Many lectures and workshops have been held. Connects residences and art festivals and contributed to the construction of a network trans-country.

Planning to create an Art Park called “Kalama park” as a life work now. 

 

website: http://chidayasuhiro.com


【展示情報】

会場:広田遺跡ミュージアム屋外(予定)

時間:9:00 - 17:00 (月曜休館日)

料金:無料
※こちらの作品は、太陽光を使う作品のため、曇天・雨天時は光線が上の写真のようにはっきりと見ることができません。ご了承ください。


宇宙 × 芸術 × 種子島

宇宙の島で宇宙をテーマにした芸術祭が目指すのは、新しい何かを発見するような宇宙芸術祭です。 この芸術祭は、種子島が持っている様々な特性がクロスオーバーする芸術祭になるだろうと考えてい ます。種子島の要素とは、宇宙であることに加えて、豊かな自然、古代にまで遡る歴史と伝統、幅広い食文化など上げれば数多くあります。そこに未来への挑戦ともいえる、我が国の宇宙開発の拠点施設が存在することに運命的なものを感じざるを得ません。新しいものと古いものが、時間軸を超えて 同居しているのが種子島なのです。そこで「宇宙」とは、我々が暮らす地球と生命、果てしなく続く 時間について問い直す、重要なキーワードであることがわかります。「芸術」とは、人間にとって根源 をとららえるための手段です。無限の宇宙を思いながら自分自身の足元を見つめて見たら、私は何者なのか?という疑問が湧いてくることでしょう。宇宙科学と芸術、種子島という地域性。異なる背景を持っていたとしても、それぞれの分野にこだわらず、自由に交差することによって、新しい展望が見えてくるのではないかと思っています。

種子島宇宙芸術祭 総合ディレクター 森脇裕之