中村哲也「ペイントフェアリング・5S-H 型改」

実際に打ち上げられたロケットのフェアリング ( ロケットの 先端部 ) を用 いた世界初のフェアリング・アート作品。 中村哲也の手による流線型 装飾が施された仮想ロケットの フェアリングが回収されたという想定の展示空間となります。

【アーティスト略歴】

中村 哲也(なかむら てつや)
東京藝術大学で漆工芸を学び、これまでにも物語的な構想による仮想造形物を、その精緻な技法に支えられた独特の装飾デザインで提示してきた中村氏。今回制作したのは、実際に打ち上げられ、回収されたロケットのフェアリング(ロケットの先端部)を用いた、世界初の作品。通常では入手困難な素材に彩色を施し作品化する。中村本人がデザインし打ち上げたロケットの、残骸による展覧会が開催される、という設定を仮想。 実際に宇宙に飛び立ったロケットの破片がそこに展示されることで、仮想と現実の狭間を興味深く見てとることができます。



【展示情報】

展示会場:南界中学校跡地(中種子町)

展示時間:10:00 - 17:00(日中のみの展示となります。)

料金:無料


宇宙 × 芸術 × 種子島

宇宙の島で宇宙をテーマにした芸術祭が目指すのは、新しい何かを発見するような宇宙芸術祭です。 この芸術祭は、種子島が持っている様々な特性がクロスオーバーする芸術祭になるだろうと考えてい ます。種子島の要素とは、宇宙であることに加えて、豊かな自然、古代にまで遡る歴史と伝統、幅広い食文化など上げれば数多くあります。そこに未来への挑戦ともいえる、我が国の宇宙開発の拠点施設が存在することに運命的なものを感じざるを得ません。新しいものと古いものが、時間軸を超えて 同居しているのが種子島なのです。そこで「宇宙」とは、我々が暮らす地球と生命、果てしなく続く 時間について問い直す、重要なキーワードであることがわかります。「芸術」とは、人間にとって根源 をとららえるための手段です。無限の宇宙を思いながら自分自身の足元を見つめて見たら、私は何者なのか?という疑問が湧いてくることでしょう。宇宙科学と芸術、種子島という地域性。異なる背景を持っていたとしても、それぞれの分野にこだわらず、自由に交差することによって、新しい展望が見えてくるのではないかと思っています。

種子島宇宙芸術祭 総合ディレクター 森脇裕之